waxの日記

日常のひとコマ。見たこと、感じたこと、思ったこと…

ららぽーと豊洲

朝起きてカーテンを開けると、真っ青な晴天が広がっていた。
昨夜まで続いていた雨、風が嘘のように消え失せて、
とても、とても、気持ちがいい。


こんな日に家に閉じこもっていてはもったいない。
ちょうどTV番組"王様のブランチ"で、複合型ショッピングセンター
「ららぽーと豊洲」が出ていて、面白そうなので行ってみることにした。


渋谷からは地下鉄半蔵門線で永田町のりかえ、有楽町線豊洲駅下車。
3連休初日ということで、車中も豊洲も沢山の人で溢れていた。

メトロ豊洲駅から外にでると、真っ青な空をバックに、
渋谷とはまったく正反対の、広〜びろした街並みが広がっていた。

-メトロ豊洲駅出口前より-

-メトロ豊洲駅前のバスロータリーにて。向こう右手は"みなとみらいの豊洲駅-
さすが新しく作った街。道も広々として機能的だ。とっても綺麗なので気持ちも良い。
まだ開発途中の土地がところどころ残っている。
これからどんどん栄えていくんだろうな…。やっぱり広いってイイ!


駅から「ららぽーと豊洲」までは少々歩くが、駅からの人の流れは皆「ららぽーと豊洲」に向かっていたので、流れに身を任せて歩いていると、迷うことなく到着できた。
かなり大きな施設だ。


早速店内に突入!
店内に入ると、1F〜3Fまで吹き抜けになっていて、
人の流れや、施設内部の様子が一望できる。
やはりとてつもなく広い!それにお客さんの数も凄い!

ワクワク気分でゆっくり店内を見て回る。
ユニクロ、GAP、ABCマート東急ハンズ紀伊国屋書店 etc
お金も無いので、基本はウィンドウショッピングだけど、フランフラン無印良品など、インテリア雑貨を観ているだけでもかなり楽しい。


1F〜2Fを一通り見終わった頃には、日が落ち始めていた。
店内にある大きなウィンドウからは、海側の綺麗な景色が眺められる。

窓の外には滝が流れる広場「ISLAND」があって、子供達が楽しそうに走り回っていた。オシャレなカフェテラスもあって、海風に当たりながらゆっくりできる。

海の向こうにはレインボーブリッジ東京タワー、その先には山の影も見えた。

外の空気に浸っていたらあっという間に暗くなり、夜景が広がり始めた。
そろそろお腹も空いてきたので、3Fのレストランフロアへ行くことに。


3Fに上がって直ぐ目についたのが、回転寿司屋さん。
入り口の水槽には、大きな魚とタラバガニ?がいて目を引いた。

昭和初期風の店舗は、レトロな演出が効いていて雰囲気がある。

その他の店舗も彩りがあるこだわりの店が多く、既に沢山の行列が出来ていた。
入る店をなかなか決められずにグルグルグルグル歩きまわっていたら、さらに行列は長くなり…


これではキリがないと、客の回転が速そうな中華料理に絞ることにして、
「万豚記(ワンツーチ)」という店に並んだ。
豚のイラストがシンボルマークだ。
既に5名ほど入り口で並んでいたが、思ったとおり10分程で入店出来た。

「紅虎餃子房」というお気に入りの店があって、そこと雰囲気が似ているなと思ったら、帰って調べたところ、同じKIWAコーポレーションという会社が経営する店だった。納得。
KIWAコーポレーション系には、和風・中華と、幾つか食べに行ったけど、全て外れがなかった。味のおいしさ、店の雰囲気作り、とても良くて気に入ってます。


オススメの黒ごま担々麺と、海鮮レタスチャーハン、豚まん、餃子を注文。

2人でシェアして食べるとちょうど良い量で、どれもこれもとても美味しかった。

担々麺は辛いかな?と不安でしたが、胡麻のうまみが効いていてマイルド。
コッテリと、とろみのある汁は、あっさり系のチャーハンにかけて食べると、まるでカレーライスのように美味しく頂けます。
お値段もリーズナブルで店員の対応も良く好印象。
食事を終わり店を出ると、まだ時間があったので、店内にあるシネコンに行くことに。

吉野家の牛丼を食す

今日、本当に久しぶりに吉野家の牛丼を食べた↓

10月1日〜5日間限定 日本全国の吉野家で牛丼が食べられる「牛丼祭」


牛丼祭1日目に出向いてみると、案の定行列だった。ガードマンが入店整理をしている。並んでまで食べる根性は無かったので、その日はキャンセル。
牛丼祭4日目の今日、試しに出向いてみると、すでに行列は解消。早速店内に入る。相変わらずガードマンは立っていて、「お一人様ですか? お席中程が空いております。」とご丁寧に誘導してもらった。店内はほぼ満席。


「牛丼 並とタマゴ!」を注文。
後で気づいたが、皆「牛丼並」ではなく「並!」「並!つゆだく」などと注文。
「並」で通じるんだね…

知人がすでに吉野家の牛丼を食べて、期待外れな話をしていたので、味については半信半疑。TVで話していたけど、お肉の内容、入荷量の関係もあって、意図的にタレの味を変えている(薄味?)という話を耳にしたことがある。

まあ高い食べ物でもないし、味云々というより、イベントに参加する楽しさって感じ。

らんぷ亭松屋すき屋で、もう何度か牛丼(牛めし)は食べていたけど、やはり産地が異なるせいなのか、お肉が固い、味が大味、といった感じでいまひとつだった。
※個人的に "らんぷ亭" の牛丼は、今も好きだけど。


さて牛丼がやって来て、ひとまずケータイで写真を1枚!
いつもならすぐ溶き卵をかけて、七味を振りかけて食べるのだけど、
せっかくだから、ノーマルで一口。ん〜〜あまり味がしないような。

やはり卵と七味をかけて食す。お味の方は、可もなく不可も無し。
確かに言えることは以前の吉野家の牛丼に比べると、味にインパクトは無い。
味にこだわって、あえてアメリカ産牛肉を待った吉野家だけに、少々残念な気はする。
けっしてマズくはないけれど…

と、まあ、あっというまに食べきって、自分の中のちょっとしたイベントも終了。ホッっと落ち着いたところで店を出る。
見ると、店の外には行列が出来ていた。どうやら入店したタイミングが良かったようだ。

これだけの人を惹きつける、吉野家ブランドってスゴイ!って思う。
早く以前のような吉野家が復活できるように、願わずには居られない。


日向丸のネギトロ丼

水道橋駅すぐ隣に位置する回転寿司「日向丸(ひなとまる)」のランチメニュー
『ネギトロ丼』を、はじめて食べた時(正確には目の前に置かれた時)は、驚いた。

昼食時、たまたま水道橋駅前を通りかかった時、
"日替わり丼、ネギトロ丼、バラちらし (みそ汁付き) 各580円 限定 各20食"
という立て看板に目が止まり、「お!結構安い!」と店内に。


入り口は、ビルの奥まった所にあって目立たない。
すぐ隣のマクドナルド店に、注文の人混みが出来ているので、
ついそちらに目が向いてしまい、立て看板がなければ、素通りしてしまいそう。


店内は明るく綺麗な木目調の作りで、店員さん、板前さんともに丁寧な対応。
早速ネギトロ丼を注文して、程なく目の前にそれが現れたのだが、

「エ!これ、580円? もしかして注文間違えたのでは…」少し怖くなる。
丼の半分には、脂の乗ったお刺身(トロ?)が、もう半分にはネギトロが、そして中央には半熟卵が乗っていて、ボリュームも結構なモノ。
見た目の豪華さ、そのボリュームに、食べる前からとっても得した気分に。
これは採算度外視!集客用のお得なランチメニューだ。
「いや〜イイ店発見!!」と嬉しくる。


お味の方もとても美味しくて、食べ終わる頃には満足感で胃も心も満たされた。
ちょっと贅沢を言わせてもらえれば、そのボリュームと、脂の乗り具合で、
完食すると少々胃がもたれてしまう感じも…
いかに安くて美味しいとはいえ、連日食べるのは無理そうだ。
トロはカロリーも高いと言うし、このボリュームを連日食べたら大変なことになるかも。

見ていると女性のお客様も結構居て、ネギトロ丼を注文されていたが、
最後まで食べ切れたのだろうか?


外の張り紙に10/4 フジTVの「もしもツアーズ」に放映されます!! と書いてあった。
ちょっと見てみようかな。


ちなみに僕が住む渋谷は、名の知れた回転寿司が集まる激戦区。
寿司好きなので、たいがいの店舗は食べ歩いたのだけど、いまだにちょくちょく食べに行っている好きな店舗は2つ。


一つは廻る元祖寿司
Bunkamura通りと道玄坂を結ぶ細い道沿いにある。
103円でいろいろ食べられてネタも新鮮。味も美味しい。
お値段を気にせず、美味しい寿司をたらふく食べたいならココがオススメ!
ちょっと前までお得な"サービス大トロ(99円)"というのがあったのだが、最近マグロの値段が上がっているせいか別のネタになってしまった。残念。復活に期待。


もう一つは天下寿司
道玄坂と、明治通り沿いに2店舗あるが、良く行くのは明治通りの渋谷東口店。
一皿130円〜と少々高くなるが、さらにおいしさ、ネタの良さを求めるならココが最適。
店の雰囲気や、店員、板前さんの対応もとても良い。
オススメは大トロの他、玉(ぎょく)と読んでいる、太いだし巻き卵をしゃりに乗せたもの。
だし巻き卵が大きすぎて、しゃりはおまけ程度についている程度だが、とても美味しい。


もし、渋谷で回転寿司に行くなら、この2店舗はオススメです。


N902iX ケータイの進化

最近ドコモの最新ケータイ N902iX(カラー:シグナスホワイト)を買った。

通称ガンダムケータイと呼ばれ、オタク心をくすぐる、とってもサイバーチックなケータイだ。
ちなみにスターウォーズ帝国軍のストームトゥルーパー、エバンゲリオン、アイボなどとも言われてるらしく、そういわれてみれば、そんな感じにも見えてくる。


これまでau カシオ製の A5406CA を、長らく使っていて、
カメラ機能や操作性がとっても良かったので、お気に入りだったのだけど、
最近のiモードサイトiアプリの充実ぶりをみていて、どうしてもドコモが使いたくなり、
結局ドコモとauのケータイを2つ持つことにした。
1人で2つケータイ持つ人は、まだ少ないだろう。でも昔はパソコンも一家に1台なんて言われた時代から、1人1台になって、今は2台以上もつ人も普通になった。ケータイもきっと用途や気分に合わせて複数持ったり、持ち替えたりする時代に入るんだろうな。究極の使えるケータイでも発売されれば別だけど、デザインや機能、全てに満足できるモノなんてありえないだろうし。


N902iXは新規の販売価格が4万円近くするかなり高額な端末だ。この値段ではとても購入する気がしないので、安い販売店を探していたのだが、渋谷駅前の携帯本舗というショップで2万を切る値段で購入できた。ドコモのオプション契約をいくつかする条件つきだが、それでも安い。


今回待望のパケ・ホーダイも契約。パケット代をまったく気にせず利用できるのは、なかなかの快感だ。


このN902iXを使ってみて、いろいろとプチビックリな事があった。
国内初のHSDPA(高速通信サービス)対応端末ということで、下り回線スピードがメガ単位にスピードアップされた。想定されているパソコン接続でのデータ通信には使わないと思うので、その恩恵は感じないかと思っていたけど、iモードサイトの表示スピード、iアプリ、着メロ、iモーションなどのファイルダウンロード時にも、スピードが格段に早くなっているなと体感。数分かかるものが、数十秒程度になったってところだろうか。この辺は普段頻繁に使う部分なので、とてもありがたい。
今のところHSDPAは東京23区内のみだけど、10月24日のナンバーポータビリティ開始もあるし、各社しのぎを削っているところなので、基地局増強、提供エリア拡大等々、年末年始にかけて、猛スピードで、サービスを拡大していくに違いない。っと楽観的に思っている。沖縄に行ったときにも、HSDPAを使えればいいな〜。


さてN902iX関連ネタなのだけど、キットピークという会社が、N902iXからパソコンを遠隔操作できる、リモートアクセスソフトmobile2PC HIGH-SPEEDを提供していて、体験版があったので、早速使ってみた。


PCに専用ソフトをインストール、ケータイには専用iアプリをダウンロードして使うんだが、一通りセットも終わり、ログインしてみると、遠隔先パソコンの見なれたデスクトップが一部切り取られた画面としてケータイ画面上に表示された。これにはかなり感動。

※覗き見防止フィルタを液晶画面に貼ってしまったため、モアレが出て、汚い映像になっているけど、実際には綺麗な画面が見えてます。


NECのN90Xシリーズにはニューロポインターという、ノートパソコンで使われるようなポインティングデバイスがある。
N902iXでいうとちょうどカーソル中央の赤いボタンがそうで、これを指先で微妙に傾けると、画面上にパソコンでおなじみのカーソルアイコンが現れて、ケータイ画面上を同じ感覚で操作できる。

NECケータイ独特の画期的なデバイスで、これまたオタク心をくすぐるアイテムなんだが、正直これまではこの機能を使う場面は少なかったと思われる。(フルブラウザや地図なんかでは結構つかえるのかな?)
けど今回のリモートアクセスソフトでは、パソコンのデスクトップ画面を操作することになるので、このニューロポインターがもの凄く生きてくる。
このN独特のポインティングデバイスと、高解像な液晶画面、今回のHSDPAの回線スピードが合わさって、この遠隔操作が現実的に使えるレベルのサービスになったんだろうな。凄いことだ。そうそう、パケ・ホーダイが前提なのも忘れてはならないが。

このリモートアクセスソフトは、操作・動画・音声というメニューがあって、操作ではデスクトップ画面からフォルダやファイルを開いて閲覧したり、テキストを入力したりできる。これだけでかなりの事ができそうだ。
さらに、動画や音声では、動画や音楽再生を最適化してストリーミングできるので、かなりなめらかな動画再生ができる。


例えば、家にはRD-XS57というTOSHIBA製のHDDレコーダーがあって、日々ニュースやドラマなど膨大なTV番組を録画しているのだけど、この機器にもマニア泣かせのデバイス"LANポート"が付いている。LANを使うことで、インターネット上の情報にアクセスしたり、パソコンからHDDレコーダーへアクセスして録画予約、動画再生なども可能だ。
ということはケータイを使ってパソコンにアクセスし→パソコンを操作してHDDレコーダーにアクセスして→録画した動画をケータイを通して、外出先から視聴する。なんてことが可能になるのだ。
試しに録画済みのテレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」(お気に入りのニュース番組だ)を、ケータイから(パソコン経由で)観てみたが、思った通りに利用できた。高画質・高音質とはいかないが、十分使える品質レベルだ。
ケータイを使って、ネットの向こうにある様々なモノをコントロールして必要なデータベースにアクセスする。やれやれ、もうここまで来たんだね。


もう一つ「アクセスリーダー」と呼ばれるスキャン機能にも驚いた。
これまで数値やURLなど、英数字記号のみを読み取ってスキャンする機能はあったけど、今回見てみたら、"名刺読み取り"や"フリーメモ"読み取りなど、いわゆる日本語文も読み取って、テキストデータに変換し、ケータイに保存できるOCR機能が、かなり使えるレベルになっていたことだ。まだ複数行文章の一括スキャンはできず、一行単位でのスキャンしか対応できないけど、地道にスキャンして行けば、全文スキャンしてテキスト保存できる。実際使ってみたけど、誤字も少なく、しっかり読み取れた。
地味だけど強力な入力装置になりそうだ。


その他、便利機能としては、
「カメラで検索!ERサーチ」プリインストールのiアプリだが、このiアプリ経由でケータイカメラを使い、ある製品を撮ると、ネット上の製品データベースからそのアイテム情報を引き出し、アウトプットしたり、アイテム関連の買い物ができるというもの。まだ登録されているアイテム数に限りがあるので、使えないモノも多いけど、この先が面白くなりそうなサービスだ。
英和・和英・国語辞典が内蔵されていて、先ほどのアクセスリーダーやテキスト入力で辞書引きできる。
赤外線機能。先日友人のケータイと電話番号やメールアドレスを交換したけど、お手軽な情報交換には最適だ。TVなどのリモコンやGコード予約リモコンとしても使える。
バーコードリーダ。最近はQRコードを使ったサイト誘導も多くなってきたけど、バーコードリーダーも日常で使える便利な機能になった。例えばAmazonスキャンサーチ」という、Amazonが提供するiアプリがあるのだけど、書籍などのバーコードをケータイカメラで読み取って、Amazonの書籍情報にアクセスしたり、買い物ができたりする。
iチャネル(待受画面のテロップにニュースや天気情報などが流れる)も、画面を見るたびにテロップが目に飛び込んでくるのだが、こちらから出向かないと得られない情報と違って、今こんなネタが発生!、お天気雨模様!などと、向こうからプッシュ型で、情報を教えてくれるので、テレビを流し観している時のような楽しさがある。

おサイフケータイ機能のモバイルSuicaEdy、クレジットカード機能のDCMXやDCMXminiなども要注目。ケータイがあれば現金・カードを持ち運ぶ必要はなくなる。
音楽を入れて聴いたり、カメラ機能で写真や動画を撮ったり、TV観たり、ラジオ聴いたり、地図で自分の位置を確認したり〜電卓、メモ帳、めざまし時計、インターネット接続、メール、指紋認証や顔認証等々etc…N902iXにはないけれど、WORD,EXCEL,PDFなどを閲覧できるケータイもある。いったいどこまで機能が増えるんだろう。そしてどこまでケータイは進化していくのか?


ケータイ一つで出来ることがあまりにも多くなって、最近はマニュアル読むのも一苦労だ。
そのうち、ケータイ・リテラシーがあるとか無いとかって話が巷で聞かれることだろう。
パソコン同様、義務教育でケータイの上手な使い方なんてのを教える日が来るのも、そう遠い未来ではないかもしれない。


ケータイを使って音や映像、文章や位置情報など、様々な情報のインプット、アウトプットができる。ケータイの中に情報がゼロでも、インターネットを使えば、自宅PCや世界中のWEBサイトにアクセスして、調べたり、勉強したり、楽しんだりできるし、自ら情報を発進することもできる。
いつでもどこでも(電波が届けばだけど…)情報という媒体を通して、人に助けられたり、人を助けたりできるようになるのだ。
目の前にあるこの小さなアイテムが、実はもの凄く大きな、情報ワールドという亜空間への入り口になっていると思うと、とっても不思議な感じがする。
ドラえもんの四次元ポケットといった感じか?
まだまだケータイから目が離せそうにない。


階段を上る足音

今朝、目が覚めて、
まだ少し眠気が残っている中、ベッドで横になりながら本を読んでいた。
少し読み進めたところで、フッと子供の頃の思い出が頭をよぎった。
たわいない記憶「階段を上る足音…」


中学生の頃、僕は実家の2階に部屋を持っていた。
実家は木造の一戸建て。玄関前の狭い階段を上ると、すぐそこに部屋はあって、
今と同じ6畳程度の部屋に、ベッドと、まだ読んでいない山積みの書籍があった。
自分の部屋とはいえ、ドアには鍵などなく、家族はいつでも入って来られた。
入る前にはノックして一声かけること!なんてルールも、守られた事は一度もない。

時には大人のコンテンツとやらを、コッソリ観たい時もあるのだけど、
そんな事もおかまいなしに、家族は突然ドアを開けてやって来ることもある。
そのせいか通路を歩く人の気配や、階段を上ってくる足音に、自然と耳をそばだてる癖がついてしまった。
人の気配がとても煩わしくて、早く一人暮らしでも始めたいと思っていた頃だ。


今では、コンクリートの壁に守られたワンルームに住み、隣の人の声も聞こえず、気配も気にすることなどない生活を長く続けている。それなりに快適な生活とも言えるのだけど、気がつけば、聞こえてくる音はいつも大通りを走る車の騒音ばかり。

思えばあの頃、2階のベッドで静かに横になると、いろんな音が聞こえていた。
台所で水を流したり、皿が擦れ合う音。お風呂場でザザーっと流れるお湯の音とか、
かすかにだけど空気に混じって聞こえていた気がする。そう、臭いもあったな。
そんな事はとても当たり前すぎて気にもならず、すっかり忘れてしまっていたけど…


今朝ベッドに横になって、本を読んでいたとき、
記憶の中で、昔の自分とシンクロナイズしたのかもしれない。
「階段を上る足音」。一瞬、耳に聞こえた気がした。
そしてふと、そんな人の気配がとても懐かしくて温かいものに感じた。


ワンセグケータイ

仕事帰り池袋に寄った。池袋に来る目的はいつもジュンク堂
世界一の売り場面積を誇るという巨大書店ジュンク堂は本好きの私にとっては聖地に近い存在。 館内は広く落ち着いていて、たいがいの本は必ず見つけられるので、真剣に本を探したい時、あるいは行き当たりばったり、様々な本との出会いを楽しみたくなった時には、必ずココに来ることにしている。
その期待は裏切られることもなく、館内を移動しながら次から次へと面白そうな本を見つけては読んでいると、いつも閉店のアナウンスが流れだし、後ろ髪を引かれる思いで店を出るのだ。 今回も例により閉店時間ギリギリまで居座って、急かされるように店を出た。


ジュンク堂から池袋駅までは少し遠い上に、道が狭く人通りが激しいので少々ストレスになる。駅に向かって歩きかけたとき「そうだバスで帰ろう。」そう思い直した。
駅前のバス停にはお爺さんが一人座っていたが、さすがに22時を過ぎると人も少ない。バスもまもなくやって来て、余裕で席に座ることができた。渋谷行きはこれが最終らしい。
時間に余裕がある場合に限られるがバスもなかなか悪くない。
適温と程良い揺れに眠気を誘われつつ、窓の外を流れる街並みをゆったりと眺めながら帰る。 所要時間は約30分程度だろうか。電車なら15分で着けるのだが、時間には代え難いものがある。


さて、いつもなら窓の外を眺めて過ごすのだが、そのときは少し違っていた。
借り物だが、auワンセグケータイ 「W41H」を持っていたからだ。
最近話題のワンセグ放送だが、実は一度も見たことがない。
昔、はじめてケータイでTVが見られるという端末(ボーダフォン製)が出たとき、店頭で使ってみたことがある。 しかし電波の状況が悪い都内では、まともに見られるチャンネルは少なく、画面も乱れていた。使っていると電源も直ぐ切れてしまうと言うし、とても購入したいとは思わなかったが、それでもケータイでTVが見られる時代になったんだと関心した記憶がある。

そんな経験もあって、あまり期待もせず、W41HのTVを使ってみることにした。
バスの中でTVが観られるなんて、想像もしてなかった。
(ちなみに優先席付近でのケータイの電源はお切り下さい…と一言)
ちょうどケータイに差し込むイヤホンもあったので、使ってみた。
視聴にちょうど良い形に変形させ、TVスイッチを入れると、想像以上に綺麗なTV画面が表示された。

自分のケータイで、ワンセグケータイの写真を撮ってみた。実際にはもっと綺麗なTV画面が見えている。乗客の皆さんは、いったい何をしているのかと気になったに違いない…

チャンネルを変えてみたが、1〜12ch中10局が難なく観られ画像も音もクリア。これは驚いた。 番組にもよるが、画面下にナレーションやセリフを字幕表示してくれるので、音声を消していても十分楽しめる。思えば以前使ったTVケータイはアナログ放送、ワンセグはデジタル放送だ。画質や受信状態はその差もあるのだろうが、これなら十分に使える。
このauW41H端末。店頭でみるとちょっと分厚くてどうなんだろうと思っていたが、意外にも使ってみるとその良さが分かる。液晶画面を反転し折りたたんで横に持つと、ちょうどPSPのようなスタイルになって、TV視聴にはとても都合が良い。


そうこうしているうちに渋谷に着いてしまった。
帰路渋谷駅周辺を歩いていると、いつのまにかあちらこちらに「スーパーマン」が出没していることに気付く。
ちなみにビックカメラ東口店の前にあるスーパーマン リターンズの看板は、かなり変な顔をしたスーパーマンだ。二枚目のブランドン・ラウスとは似ても似つかない。後で分かったが、これは看板を作った人が悪いわけではなく、元々オフィシャルサイトで使われている絵も同じものであった。やっぱり変だけど…
最後に渋谷駅で発見したスーパーマンの写真をパチリッ!どこにいるか分かるかな?

新宿 沖縄そば「やんばる」

ちょっと用があって、仕事帰りに新宿に立ち寄った。
相変わらず人が多い。渋谷や池袋も人は多いが、新宿は新宿独特のムードがある。
絶えず流行に合わせて色や形を変えていく渋谷の街並みと違い、新宿は僕が覚えている昔の新宿とあまり変わってなくて、なんとなく懐かしさや、人間臭さを感じる。

みずほ銀行三井住友銀行の間にある路地にさしかかったとき、オレンジ色の沖縄そばの看板が目に入った。

一瞬通り過ぎたのだが、数歩戻って、一瞬考える。
沖縄そば…か」腹が減っていたせいもあるが、妙に沖縄そばを食べたい衝動にかられ、足が自然と看板の方へ向かっていた。
「やんばる」という名前のその店は、実は以前にも来たたことがある。
正直あまり美味しかった記憶はないのだが、とりわけて悪い記憶があるわけでもなく、また試しに食べてみるか!といった感じだった。
店の前には沖縄そばや定食メニューなどがディスプレイされていて更に食欲をそそられる。

僕が来る前にも女の子2人組がメニューを眺めて、あれにしようか?これにしようか?と悩んでいた。
ソーキ、軟骨、ポーク、かまぼこが載った具だくさんな沖縄そば「ミックスそば」を選択。食券を買って店内に入る。店の中は狭く、カウンター席が主だ。例によって沖縄ミュージックが流れていた。
店内で動き回る若い店員は、声の発音からウチナンチュ(沖縄の人)らしかったが、他の店員はナイチャー(本土の人)だろうか。

しばらくすると「ミックスそば」参上。腹の減り具合もちょうどピーク。せっかくだからケータイで写真を撮ってから箸をつけた。

まずは一番目を引く大きなソーキ(スペアリブ)にがぶりつく。「固い…」少々固い肉だったが、まあ、まあいいか。軟骨も少々細身…だったが、コリコリとして美味しかった。ポークは少々安っぽい感じもするが、これもまた懐かしい味。昔沖縄の友達の家に行くと、良くフライパンでカリカリに焼いたポークとご飯をご馳走になったものだ。

それにしてもこの店には、記憶にあるだけでも3度は来ている。
最初に来たのは10年程前だろうか。既にその時には、この店の味も分かっていたハズなのだが、数年前にもう一度来ている。更に味のイメージを確信していたハズだが、結局3度目も足を運んでしまった。不思議なモノだ。これも何かの縁?巡り合わせってやつだろうか。

大きな肉のかたまりと沖縄そばを全て平らげると、さすがに腹も満腹に。欲求も満たされ、幸せ気分で店を出た。

また数年後に、たまたまココの前を通り、この店のカウンターに座っているのだろうか?それまで店は残っているかな? 結構繁盛しているようだし、その点は大丈夫だろう。
もしかしたらこの店は、風水的に良い場所に建っているのかもしれないな…
そんな事を考えているうちに、また人が店の中に吸い込まれていった。

座右の銘

今日、座右の銘を聞かれた。
メンバー一人一人の紹介ページを作るので、それぞれの座右の銘を載せたいのだという。まじめな事を答えなきゃならないときは、ついウケ狙いに走りたくなるのだが、そんな性分でもないので、以前耳にして気に入っていた言葉
「一寸先は光」
を答えた。某テレビ番組のゲスト、原田隆史氏が言っていた言葉だ。
とても不安な時、この言葉を思い出すと、なんだかとても気が楽になる。実はまさに今そんな状況にあるのだが…


「考えるな!感じるんだ!」
という言葉を挙げていた人がいて、なんだか格闘家っぽい臭いがぷんぷんするなって気になっていたのだけど、たまたま"座右の銘"でググったら、一番最初にこの言葉が現れた。
どうやら映画「燃えよドラゴン」で、ブルース・リーが言ったセリフらしい。…もしや考えるのが面倒で、ググって最初に出た言葉を適当に書いたのだろうか?それにしてもこのセリフ、後に続く言葉に感じるモノがあった。
「考えるな!感じるんだ! いわば、指で空にある月を指差すのとおんなじだ。
指を見るのではない。指にこだわっては、その先にある美しいものを見失ってしまう。
わかったな? 絶対に相手から目をそらすのではない。おじぎをする時でもだ。」


「本当に大切なものは、目にはみえない」
って言葉を書いていた人もいたけど、これは"星の王子様"にも出てきた素敵な言葉。ブルース・リーの言葉とも通じるモノがある。
こうやって次々と座右の銘を見て、あ〜こんな言葉もあったな。あ!これ俺も好き。なんて楽しんでいた。

"座右の銘"って、それを語る人とセットで捉えると、また味がでて面白い。
たいがいはその人の性格や行動パターンにつながることも多い気がして、
その人の奥底にある原動力の一端を垣間見れた気がするからだろうか。

読谷(よみたん)のすてきな空間

沖縄で過ごす最終日。
今日の天気は快晴。
僕は沖縄のジリジリと肌を刺す強い太陽光が大好きだ。
光が作り出す物体の影が、
強いコントラストとなって、モノの形を浮かび上がらせる。
深く青い空と海、家々の白い壁や、寂れた看板の文字などが、
強い光に反射され、強烈な色と形になって目から飛び込んでくる。
外の世界がリアルに感じられて、
自分がそこに存在していることを強く実感できる。

今日は沖縄本島の中で最もお気に入りのエリア読谷周辺をドライビング。
まずは残波岬(地図)
東シナ海の青い海。断崖絶壁の岩々と海風に揺れる植物達の先に、白くそびえ立つ灯台が見える素晴らしい景観。
ここは夜にくると満点の星空も眺められる素晴らしい場所だ。
そういえば子供の頃眺めていた田舎の夜空もこんなだったなとしばしタイムスリップもできる。今回は初めて灯台に登ってみた。頂部までの階段は一苦労だったが、やはり上からの眺めは絶景だった。


灯台そばにあるオープンカフェ?でしばし休憩。かき氷が美味しかった。


次は残波ビーチを通り過ぎ、海沿いのサトウキビ畑を抜けて、ニライビーチへ向かう。
このサトウキビ畑を抜ける道はとても癒される空間で、
読谷が好きな理由も、綺麗な海と、このサトウキビ畑の癒しのイメージがとても影響しているようだ。
夜に通ると、囲まれた背の高いサトウキビ林から何か未知の生物でも飛び出してきそうな、アメリカ映画などにありがちな、ちょっと怖い雰囲気もあるが、そこがまたミステリアスで好きだったりする。


ちなみに高台に位置する通称「像の檻」と呼ばれる楚辺通信所周辺の裏道もサトウキビ畑に囲まれ、とてもミステリアスな空間だ。(地図)


↓下の写真は読谷村役場の前にある元滑走路だったという道路。地図

夜は街灯などもなく、車のヘッドライトを消すと、驚くほど真っ暗闇になるので、星空が綺麗な日には、まるで宇宙空間に浮いているような気分にすらなる。


話が逸れてしまったが、ホテル日航アリビラの前を通り、ニライビーチに着いた。
正直どこからどこまでがニライビーチなのか分からないので、実際に足を下ろした場所はそれているかもしれない。近くにNHK大河ドラマ琉球の風」のセットで使われたと言う石垣の埠頭があったので歩いてみた。
人影は少なく、ゆったりと綺麗な海辺を満喫できた。地図

読谷へは那覇から車で58号線を北上し、約1時間(混み合う時は1時間半程)で到着できる。
15分程南下すると人気のアメリカンビレッジ北谷町)へ、
北上すればさらに綺麗な海が広がる恩納村や「美ら海水族館」がある本部半島へアクセスでき、
太平洋向きに横へ移動すれば、東洋一の長さを誇る海中道路へ。
本島中部に位置する読谷村は、なかなか良いポイントに位置している。(地図)


深夜の沖縄到着

沖縄に向けて出発!
沖縄へはこれで4度目だろうか?
今回初めて乗るスカイマークエアラインズは、このシーズンにしては片道18,500円(前割1)と割安だったが、見返りに出発時刻は羽田21時発〜那覇23時25分着。
出発前の準備時間には余裕をもっていたはずなのに、例によってギリギリまで準備に時間がかかり、19時頃バタバタしながら部屋を出た。持って行くパソコンのセッティングに手間取り、ゆうパックで先に沖縄に送っておくはずの荷造りに手間取ったのが原因だ。次回はしっかりしよう…

20時過ぎに羽田空港に到着。一部のお土産屋さんが、まだ開いていたので、何とか沖縄の友人に土産を調達できた。例によって「東京バナナ」だ。
機内で音楽を聞こうと思っていたのだが、そんなサービスは無かったようでちょっと残念。席は半数程空いていた。僕も窓側の席に座ったが、結局隣の席も空いていた。思えば、この例外的な出発時刻も、値段が安く、利用者も少なく、交通機関もさほど混まないので、良いかもしれないと思った。

いよいよ沖縄に到着。思ったほど暑くはなかった。台風が近づいて、天気が思わしくなかったからかもしれない。雨が降ってないだけラッキーだった。
予め予約していたABCレンタカーで車を借りた。この時間まで営業しているレンタカーはココくらいのものか?始めて日産の新型マーチが借りられたことがちょっと嬉しかった。

沖縄に着いて車を走らせるといつも思うことがある。
みんな本当にゆっくり車を走らせていること。片道3車線ある広い道路を走ると、追い越し車線も含めた各車線に、均等に車が走っているが、別段車を追い越すわけでもなく60Km程の一定のスピードで、皆等間隔で車が走り続けている。
一部80Km程で追い抜いていく車もあるが、遅い車にパッシングする行儀の悪い車もなく、自ら車と車の間を縫って追い越していくので、こちらは周りの車と歩調を合わせてゆったりと走っていれば良い。道に不慣れな旅人には安全で、ありがたいかもしれない。
信号が赤から青に変わった時の発進も実にゆっくり。このゆったりさが実に沖縄らしくて好きだ。
しかしバイク(特にスクーター)のマナーは悪いので気をつけなければならない。車と車の狭い隙間を猛スピードで抜けていく。

この日は沖縄市に住む友人宅に一泊。酒を飲み交わし昔話や近況の話をしながら一夜を明かした。

日本沈没

日本沈没 スタンダード・エディション [DVD]
友人と映画「日本沈没」を観に行った。
待ちに待った公開だった。
子供の頃オリジナルの日本沈没をTVで観た記憶がある。
詳しいストーリーはすっかり忘れたが、日本が沈没するというシチュエーションは、子供ながらに衝撃を受けた。
「どんな時も最悪な状況を想定しておかなければならない」と、いつも考えてしまう自分は、
きっとこの物語がトラウマになっているのかもしれない。


監督の樋口真嗣氏は、「ローレライ」という潜水艦モノの特撮映画も撮っている。
ローレライ [DVD]
こちらも面白そうなあらすじ、鳴り物入りの特撮シーンということで期待して観たのだが、正直わかりやすい特撮と現実離れしたストーリー展開に、少々期待外れの映画であった。


さて、今回の日本沈没はどうだろうと思いつつ、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで観ることにした。こちらの映画館はインターネットからチケット購入や、ある程度の座席指定が出来て大変便利だ。施設の質も良いので、今回のような大スペクタクル映画を観るにはちょうど良い。今回運良く中央付近の席を取得することができた。

さて観た感想だが、期待通りの素晴らしい映画だった。
少なくとも僕がこれまで観た邦画の中でも傑作に入る類だと思った。まず特撮は良く出来ていて、地震、噴火、津波、人や車や町全体が巻き込まれる壮絶なシーンは、かなり見応えがあってリアルだった。日本もここまで技術が向上したんだなと関心させられた。
そして実際にも起きそうなリアルなストーリー展開や、登場人物達の心の動きなども無理が無く、良くできていた。(もちろん細かく観ていくとつっこみどころは多々あって、それはそれで楽しかったが…)
阪神淡路大震災を経て(最近は首都直下型地震なども話される状況下で)公開されたことも、より現実味が増して、感情移入しやすかったと思う。

ちなみにこの映画は、何気なく出てくる登場人物に、結構な大物や関係者が出演していたりするなど、遊び心も満載。チェックしながら観ているとより楽しめそう。例えば写真で出てくる丹波哲郎は、昔の日本沈没の映画で総理大臣役をしていた…とか。
また海底下7000mまで掘削可能な、地球深部探査船「ちきゅう」は、今回初めて知ったが、ちゃんと実在する船ということで、ちょっと驚いた。


この映画を観て強く印象に残ったことがあった。
日本が沈没することがわかり、海外に日本人を脱出させる他道がなくなった時、アメリカや韓国、中国など海外の国々に、脱出する日本人を受け入れてもらえるように交渉していくわけだが、当然大量の日本人が流入してくるという前代未聞の事態に、受け入れ側の政府や国民レベルで抵抗がおきたり、いろいろな思惑も交差して、なかなか前に進めない事態に陥る。
確かに当然のことだろうけど、日本人として感情移入しながら観ている自分としては、命がかかっているんだ!ともかくそちらの地に移動させてくれ!と思わずにはいられなかった。
でも結局、国の付き合いも、人の付き合いも、いざというとき大切なのは、日頃からの信頼関係をいかに築いていたか。によるのだなと思った。
こんな事態になって始めて気づくのでは遅く、なりふり構わず相手にしがみつく行為は、確かに身勝手なことなのかもしれない。(もちろん人道的に考えれば、どんな理由があるにせよ、それを超越した良心的な行為を期待せずにはいられないが…)
昨今の中国や韓国との外交問題も然り、国内でも人間関係が希薄になっていると言われる昨今。もっと積極的に関わりあって、日頃から理解し、助け合うようにしないといけないなと、自戒の意味も含め、つくづく思う。そして是非、日本の政府官僚の皆様や、多くの人々にもこの映画を観て頂きたいなと思う。
それと海外の方にも見てもらって異なった視点から感想を聞いてみたい。もっとも島国の日本と違い、そもそも沈没するという恐怖のシチュエーションが実感しずらいかもしれないけど。

原作の話はどうなっているのか興味があるが上下2巻の小説を読むのはちょっとキツイかな。いずれにせよ壮大な舞台を用いて、大切なテーマを訴えかけている素晴らしい内容で、小松左京先生の先見性と偉大さを感じずにはいられなかった。

日本以外全部沈没 [DVD]
聞いた話では、パロディーで「日本以外全部沈没(著:筒井康隆」という小説や(映画にもなるらしいが)
果ては「四国以外日本沈没」なんて漫画もあるらしい。ホントかは定かでないが…
四国に全国の人々が逃げてくる話…?それはそれで面白そうで、是非読んでみたい気がする。