waxの日記

日常のひとコマ。見たこと、感じたこと、思ったこと…

新宿 沖縄そば「やんばる」

ちょっと用があって、仕事帰りに新宿に立ち寄った。
相変わらず人が多い。渋谷や池袋も人は多いが、新宿は新宿独特のムードがある。
絶えず流行に合わせて色や形を変えていく渋谷の街並みと違い、新宿は僕が覚えている昔の新宿とあまり変わってなくて、なんとなく懐かしさや、人間臭さを感じる。

みずほ銀行三井住友銀行の間にある路地にさしかかったとき、オレンジ色の沖縄そばの看板が目に入った。

一瞬通り過ぎたのだが、数歩戻って、一瞬考える。
沖縄そば…か」腹が減っていたせいもあるが、妙に沖縄そばを食べたい衝動にかられ、足が自然と看板の方へ向かっていた。
「やんばる」という名前のその店は、実は以前にも来たたことがある。
正直あまり美味しかった記憶はないのだが、とりわけて悪い記憶があるわけでもなく、また試しに食べてみるか!といった感じだった。
店の前には沖縄そばや定食メニューなどがディスプレイされていて更に食欲をそそられる。

僕が来る前にも女の子2人組がメニューを眺めて、あれにしようか?これにしようか?と悩んでいた。
ソーキ、軟骨、ポーク、かまぼこが載った具だくさんな沖縄そば「ミックスそば」を選択。食券を買って店内に入る。店の中は狭く、カウンター席が主だ。例によって沖縄ミュージックが流れていた。
店内で動き回る若い店員は、声の発音からウチナンチュ(沖縄の人)らしかったが、他の店員はナイチャー(本土の人)だろうか。

しばらくすると「ミックスそば」参上。腹の減り具合もちょうどピーク。せっかくだからケータイで写真を撮ってから箸をつけた。

まずは一番目を引く大きなソーキ(スペアリブ)にがぶりつく。「固い…」少々固い肉だったが、まあ、まあいいか。軟骨も少々細身…だったが、コリコリとして美味しかった。ポークは少々安っぽい感じもするが、これもまた懐かしい味。昔沖縄の友達の家に行くと、良くフライパンでカリカリに焼いたポークとご飯をご馳走になったものだ。

それにしてもこの店には、記憶にあるだけでも3度は来ている。
最初に来たのは10年程前だろうか。既にその時には、この店の味も分かっていたハズなのだが、数年前にもう一度来ている。更に味のイメージを確信していたハズだが、結局3度目も足を運んでしまった。不思議なモノだ。これも何かの縁?巡り合わせってやつだろうか。

大きな肉のかたまりと沖縄そばを全て平らげると、さすがに腹も満腹に。欲求も満たされ、幸せ気分で店を出た。

また数年後に、たまたまココの前を通り、この店のカウンターに座っているのだろうか?それまで店は残っているかな? 結構繁盛しているようだし、その点は大丈夫だろう。
もしかしたらこの店は、風水的に良い場所に建っているのかもしれないな…
そんな事を考えているうちに、また人が店の中に吸い込まれていった。