waxの日記

日常のひとコマ。見たこと、感じたこと、思ったこと…

N902iX ケータイの進化

最近ドコモの最新ケータイ N902iX(カラー:シグナスホワイト)を買った。

通称ガンダムケータイと呼ばれ、オタク心をくすぐる、とってもサイバーチックなケータイだ。
ちなみにスターウォーズ帝国軍のストームトゥルーパー、エバンゲリオン、アイボなどとも言われてるらしく、そういわれてみれば、そんな感じにも見えてくる。


これまでau カシオ製の A5406CA を、長らく使っていて、
カメラ機能や操作性がとっても良かったので、お気に入りだったのだけど、
最近のiモードサイトiアプリの充実ぶりをみていて、どうしてもドコモが使いたくなり、
結局ドコモとauのケータイを2つ持つことにした。
1人で2つケータイ持つ人は、まだ少ないだろう。でも昔はパソコンも一家に1台なんて言われた時代から、1人1台になって、今は2台以上もつ人も普通になった。ケータイもきっと用途や気分に合わせて複数持ったり、持ち替えたりする時代に入るんだろうな。究極の使えるケータイでも発売されれば別だけど、デザインや機能、全てに満足できるモノなんてありえないだろうし。


N902iXは新規の販売価格が4万円近くするかなり高額な端末だ。この値段ではとても購入する気がしないので、安い販売店を探していたのだが、渋谷駅前の携帯本舗というショップで2万を切る値段で購入できた。ドコモのオプション契約をいくつかする条件つきだが、それでも安い。


今回待望のパケ・ホーダイも契約。パケット代をまったく気にせず利用できるのは、なかなかの快感だ。


このN902iXを使ってみて、いろいろとプチビックリな事があった。
国内初のHSDPA(高速通信サービス)対応端末ということで、下り回線スピードがメガ単位にスピードアップされた。想定されているパソコン接続でのデータ通信には使わないと思うので、その恩恵は感じないかと思っていたけど、iモードサイトの表示スピード、iアプリ、着メロ、iモーションなどのファイルダウンロード時にも、スピードが格段に早くなっているなと体感。数分かかるものが、数十秒程度になったってところだろうか。この辺は普段頻繁に使う部分なので、とてもありがたい。
今のところHSDPAは東京23区内のみだけど、10月24日のナンバーポータビリティ開始もあるし、各社しのぎを削っているところなので、基地局増強、提供エリア拡大等々、年末年始にかけて、猛スピードで、サービスを拡大していくに違いない。っと楽観的に思っている。沖縄に行ったときにも、HSDPAを使えればいいな〜。


さてN902iX関連ネタなのだけど、キットピークという会社が、N902iXからパソコンを遠隔操作できる、リモートアクセスソフトmobile2PC HIGH-SPEEDを提供していて、体験版があったので、早速使ってみた。


PCに専用ソフトをインストール、ケータイには専用iアプリをダウンロードして使うんだが、一通りセットも終わり、ログインしてみると、遠隔先パソコンの見なれたデスクトップが一部切り取られた画面としてケータイ画面上に表示された。これにはかなり感動。

※覗き見防止フィルタを液晶画面に貼ってしまったため、モアレが出て、汚い映像になっているけど、実際には綺麗な画面が見えてます。


NECのN90Xシリーズにはニューロポインターという、ノートパソコンで使われるようなポインティングデバイスがある。
N902iXでいうとちょうどカーソル中央の赤いボタンがそうで、これを指先で微妙に傾けると、画面上にパソコンでおなじみのカーソルアイコンが現れて、ケータイ画面上を同じ感覚で操作できる。

NECケータイ独特の画期的なデバイスで、これまたオタク心をくすぐるアイテムなんだが、正直これまではこの機能を使う場面は少なかったと思われる。(フルブラウザや地図なんかでは結構つかえるのかな?)
けど今回のリモートアクセスソフトでは、パソコンのデスクトップ画面を操作することになるので、このニューロポインターがもの凄く生きてくる。
このN独特のポインティングデバイスと、高解像な液晶画面、今回のHSDPAの回線スピードが合わさって、この遠隔操作が現実的に使えるレベルのサービスになったんだろうな。凄いことだ。そうそう、パケ・ホーダイが前提なのも忘れてはならないが。

このリモートアクセスソフトは、操作・動画・音声というメニューがあって、操作ではデスクトップ画面からフォルダやファイルを開いて閲覧したり、テキストを入力したりできる。これだけでかなりの事ができそうだ。
さらに、動画や音声では、動画や音楽再生を最適化してストリーミングできるので、かなりなめらかな動画再生ができる。


例えば、家にはRD-XS57というTOSHIBA製のHDDレコーダーがあって、日々ニュースやドラマなど膨大なTV番組を録画しているのだけど、この機器にもマニア泣かせのデバイス"LANポート"が付いている。LANを使うことで、インターネット上の情報にアクセスしたり、パソコンからHDDレコーダーへアクセスして録画予約、動画再生なども可能だ。
ということはケータイを使ってパソコンにアクセスし→パソコンを操作してHDDレコーダーにアクセスして→録画した動画をケータイを通して、外出先から視聴する。なんてことが可能になるのだ。
試しに録画済みのテレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」(お気に入りのニュース番組だ)を、ケータイから(パソコン経由で)観てみたが、思った通りに利用できた。高画質・高音質とはいかないが、十分使える品質レベルだ。
ケータイを使って、ネットの向こうにある様々なモノをコントロールして必要なデータベースにアクセスする。やれやれ、もうここまで来たんだね。


もう一つ「アクセスリーダー」と呼ばれるスキャン機能にも驚いた。
これまで数値やURLなど、英数字記号のみを読み取ってスキャンする機能はあったけど、今回見てみたら、"名刺読み取り"や"フリーメモ"読み取りなど、いわゆる日本語文も読み取って、テキストデータに変換し、ケータイに保存できるOCR機能が、かなり使えるレベルになっていたことだ。まだ複数行文章の一括スキャンはできず、一行単位でのスキャンしか対応できないけど、地道にスキャンして行けば、全文スキャンしてテキスト保存できる。実際使ってみたけど、誤字も少なく、しっかり読み取れた。
地味だけど強力な入力装置になりそうだ。


その他、便利機能としては、
「カメラで検索!ERサーチ」プリインストールのiアプリだが、このiアプリ経由でケータイカメラを使い、ある製品を撮ると、ネット上の製品データベースからそのアイテム情報を引き出し、アウトプットしたり、アイテム関連の買い物ができるというもの。まだ登録されているアイテム数に限りがあるので、使えないモノも多いけど、この先が面白くなりそうなサービスだ。
英和・和英・国語辞典が内蔵されていて、先ほどのアクセスリーダーやテキスト入力で辞書引きできる。
赤外線機能。先日友人のケータイと電話番号やメールアドレスを交換したけど、お手軽な情報交換には最適だ。TVなどのリモコンやGコード予約リモコンとしても使える。
バーコードリーダ。最近はQRコードを使ったサイト誘導も多くなってきたけど、バーコードリーダーも日常で使える便利な機能になった。例えばAmazonスキャンサーチ」という、Amazonが提供するiアプリがあるのだけど、書籍などのバーコードをケータイカメラで読み取って、Amazonの書籍情報にアクセスしたり、買い物ができたりする。
iチャネル(待受画面のテロップにニュースや天気情報などが流れる)も、画面を見るたびにテロップが目に飛び込んでくるのだが、こちらから出向かないと得られない情報と違って、今こんなネタが発生!、お天気雨模様!などと、向こうからプッシュ型で、情報を教えてくれるので、テレビを流し観している時のような楽しさがある。

おサイフケータイ機能のモバイルSuicaEdy、クレジットカード機能のDCMXやDCMXminiなども要注目。ケータイがあれば現金・カードを持ち運ぶ必要はなくなる。
音楽を入れて聴いたり、カメラ機能で写真や動画を撮ったり、TV観たり、ラジオ聴いたり、地図で自分の位置を確認したり〜電卓、メモ帳、めざまし時計、インターネット接続、メール、指紋認証や顔認証等々etc…N902iXにはないけれど、WORD,EXCEL,PDFなどを閲覧できるケータイもある。いったいどこまで機能が増えるんだろう。そしてどこまでケータイは進化していくのか?


ケータイ一つで出来ることがあまりにも多くなって、最近はマニュアル読むのも一苦労だ。
そのうち、ケータイ・リテラシーがあるとか無いとかって話が巷で聞かれることだろう。
パソコン同様、義務教育でケータイの上手な使い方なんてのを教える日が来るのも、そう遠い未来ではないかもしれない。


ケータイを使って音や映像、文章や位置情報など、様々な情報のインプット、アウトプットができる。ケータイの中に情報がゼロでも、インターネットを使えば、自宅PCや世界中のWEBサイトにアクセスして、調べたり、勉強したり、楽しんだりできるし、自ら情報を発進することもできる。
いつでもどこでも(電波が届けばだけど…)情報という媒体を通して、人に助けられたり、人を助けたりできるようになるのだ。
目の前にあるこの小さなアイテムが、実はもの凄く大きな、情報ワールドという亜空間への入り口になっていると思うと、とっても不思議な感じがする。
ドラえもんの四次元ポケットといった感じか?
まだまだケータイから目が離せそうにない。